カルチノイド

肺カルチノイドは、特殊な肺癌の中でも早期発見、早期治療で治癒する可能性のある癌と言われております。

低悪性度の肺がんで、主気管支に発生するものと末梢の肺に発生するものがある。その頻度は、4割弱は 末梢に発生し

6割は 主気管支に発生する。末梢性に発生した場合は無症状であることが多いが、主気管支に発生したものでは、腫瘍の末梢の肺が虚脱に陥り、

閉塞性肺炎をおこすことがあり、また、喘息様症状を呈することもある。
よって、喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)を起こすため、気管支喘息と間違う診断で癌治療が遅れてしまう可能性もあるので注意が必要。

又、気管支鏡で観察すると腫瘍はポリープ状に見えることがある。

組織学的には定型的カルチノイドでは、一般的に腫瘍細胞は均一な大きさで、多角形で、丸い核を有している。

原形質は豊富で明るく好酸性である。これらの腫瘍細胞はリボン状、索状、胞巣状に配列し、細い血管結合織が基質を構成している。

非定型的カルチノイドでは腫瘍細胞の原形質は乏しく、異型性、多形性が見られたり、核分裂像が観察される。

壊死を伴うこともある。定型的カルチノイド、非定型的カルチノイドは共にグリメリウス染色で黒褐色に染まる陽性顆粒が 原形質内に認められる。

又、電子顕微鏡で観察すると原形質内に直径100-300nmの神経分泌顆粒を多数認める。この神経分泌顆粒は小細胞癌でも認められるが、

カルチノイドの方がその数が多い。

カルチノイドは他の肺癌に比べ若年発生で小細胞肺癌に類似しておりますが、転移が少ない腫瘍とされている。

尚、非定型のタイプは リンパ節、肝臓などに転移する。
 


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